日本で鉄板焼き |
東京の温かさが恋しいほど、ミラノはすっかり冬。
ダウンの人も少なくないくらい、寒いです。
今回の日本出張は例のピッツェリア・スポンティーニの日本展開のための準備が目的で、オーナーのマッシモと奥様と一緒でした。
そうです! ミラノのスポンティーニをはじめて味わってから数ヶ月、あの感動の味を日本の皆さんに味わっていただくべく、着々とプランは進んでいたのです!
まずは東京に出店というのが彼の希望なので、滞在は東京がメイン。
昼間はピッツァのリサーチが多かったのでナポリピッツァのオンパレードでしたが、夜は日本の美味をいろいろと楽しみましたよ♪
彼がとくに感動したのが、ホテルオークラの鉄板焼き。「さざんか」有名店ですね。
こちら、オーストラリアの牛肉。
招待してくださった会社の方が日本に輸入してこちらのお店に卸しているものだそうです。
(日本が久々な私は霜降りも味見したかったけど・・・)
まずは魚介と野菜から。
生きている車海老をそのまま鉄板へ。キャーというイタリア人、お決まりですね〜笑
海老の頭はヘラでぺったんこにして、おせんべい風に焼き上げ。
マッシモと奥様はその美味しさもさることながら、焼き職人さんの見事な包丁さばきと正確な仕事ぶり、清潔さに感動していました。
アメリカで経験した派手なパフォーマンスの鉄板焼きとは全く違うと驚いていましたよ。(当然です!!!日本オリジナルはすごいんです)
そしてメインの牛肉。
けど、赤身系としては個人的にはイタリアのキアーナ牛のほうに軍配かな?笑
〆のご飯はもちろんガーリックライス!
ちなみに最近のミラネーゼ、とくにホワイトカラー層にはニンニクとタマネギは人気がありません。
消化に悪く、匂うということでかなり嫌われているのです・・・。
・・・もちろんマッシモ含めイタリア人チームは怪訝な面持ち・・・。
しかたなく「ニンニク少なめでお願いします」とオーダーする私。(笑)
あらかじめ取っておいた肉の脂身をじっくりと炒め、ニンニクのみじん切りを大量に投入!
イタリア人達、オオ〜と驚きと落胆のため息。(これでも少なめなんです、と申し訳なさそうな焼き手さん)
ご飯と炒めあわせ、お醤油をジュッ。
結果は・・・イタリア人ども全員完食♪
牛脂の旨味とガーリック。ちゃんと丁寧に作ったものは、美味しいんですよ!
ガーリックチップの美味しさに開眼したのか、マッシモお代わりです。
そして翌日・・・。
いつもは喋りまくりのマッシモ、ミーティングの最中どうしたものか一言も話をしません。
ガーリックチップの食べ過ぎでお腹の具合でもよくないのかと訪ねたら、耳元でこっそりとこう言いました。
「調子に乗ってニンニクを食べ過ぎたよ。匂いが気になって喋れない」ですって。
この日会った方々には本当に迷惑をかけたことでしょう・・・ここでお詫びをいたします。
それにしても、さざんか様、匂わないニンニクは導入されないのでしょうか〜?