ハムのお話。ミラネーゼ料理屋さんで。 |
ブレーシャに住んでいる、ヴァレリアという女の子です。
なんと!まだ25歳!若い!しかも可愛い!
HAPPINESS 10の私の大大好きな(しつこい?笑)マヌエルの高校の同級生で、彼を通じて数ヶ月前に知り合ったのですが、気が合うみたいでよくチャットしたりミラノに彼女が来ると合う仲になりました。
イタリア人の凄いところは、若〜い子でもちゃんと皆あるていど成熟していること。。
若くても自分の意見や個性をしっかり持っているから、いろんな相手と同等に会話をすることができるのだと思います。
(見た目も年より上に見える場合が多いけど)
雨の中ドゥオーモの近くのカフェで2時間近くもおしゃべりをして、とっても楽しい時間を過ごしました。
彼女はフォトグラファーの仕事をしているので、イタリアで美人フォトグラファーが必要な際はぜひご連絡をください!笑
さて、本日はめずらしく外でランチです。
うちのTHE WISH LISTのオフィスがあるポルタ・ロマーナにあるミラノ料理屋さん。
RISTORANTE ACQUA BELLA
渋〜い感じの古風なお店ですが、オーナー夫妻のキャラクターが個性的で面白く、しかもとっても美味しいのでスタッフやお客様とよく行きます。
まずは定番のアンティパスト・アックアベッラ。
お店の名前がついているメニューはたいていおすすめということ♪
毎回内容が違っておもしろい。
「今日はプロシュット(生ハム)は始まりのほうだから、かわりにコッパ(肩ロース肉のハム)を入れておくね」という具体。
なんだか日本のお寿司やさんの刺身盛り合わせ?ですよね〜。
ちなみにイタリア人はたいていハムの端っこは嫌がることが多いです。
塩蔵されているハムは、表面は塩辛いのでそのまま食べるときは真ん中が好まれます。
端っこはたいていブロックで販売され、煮込みやソースの出汁として使います。
これも日本の鰤や鯛のカマみたいで面白い!
ちなみに我が家でもよくこんな感じでチーズやハムは気軽によく食べていますよ。
ほかには前菜の人気商品、てづくりのインサラータ・ルッサ=ロシア風サラダ。ジャガイモ、ニンジン、エンドウ豆をマヨネーゼで和えたもの。
なぜかイタリアではこれが手づくりだったり美味しい店は美味しい!と信じられています。笑
ここのは本当に美味しいんです。手づくりのマヨネーゼがまろやかで、野菜の味もしっかり。
そして、ネルヴェッティのサラダ。
ネルヴェッティというのは、ロンバルディア州とくにミラノの郷土料理です。
子牛の膝あたりの筋をじっくり茹でたものを、さらしタマネギとパセリ、白インゲン豆といっしょにワインビネガーとオリーブオイルで和えたもの。
ダメな人はダメですが、好きな人は好きという料理かな?
私は大好き!
プリッと固まったコラーゲンたっぷりの筋は、さっぱりビネガーでいただくと美味なのです。
ちょっとハムのことを書きます。
この日の内容は、手前から時計回りに、コッパ、プロシュット、パンチェッタ(腹身の塩漬けハム)、中央がサラメ。
どこでもハム類はラインナップにありますが、目利きのある店のハムは熟成具合の見極めや部位のチョイスがうまいなあと感じます
これは一度食べたら日本人でも違いがわかるくらい、はっきりしていますよ。
ああ〜〜皆にイタリアに来て本当のハムの美味しさをしってほしい。
とくに日本では外国から輸入されるサラメはリステリア菌のリスクをできるだけ軽減するために水分を極力抜くよう、厳しく規制されています。
メーカーでは水分を抜くためや殺菌のために極度な乾燥や過熱処理をせざるを得ません。
だから、「イタリア旅行で食べたサラミは美味しかったのに、日本で買ってたべたら脂っぽくて匂いがきつくて」ということが起きるのです・・・。
ちなみにイタリアではリステリア菌は自然界にあるもので当然、検出されたとしても販売禁止にはなりません。
チーズもしかり。
パルミジャーノ・レッジャーノチーズはDOPチーズという、法律で製法や産地が決められている特別なチーズです。
パルミジャーノはとくに「銅製の鍋で牛乳を過熱すること」と製法が定められているため、まれに銅由来の緑色の点「緑しょう」(リョクショウ)やチーズ独特のカビが発生します。
これはイタリアではどちらも無害、「チーズは生き物、そういうものだ」という認識ですが、日本ではNG。厚生労働省の公式文書でもどくにリョクショウは”健康に無害”とされているため販売は可能ですが、やはり見た目に不気味というとこで返品対象になります。
輸入業者さん達は無害と理解している場合が多いのですが、やはり消費者側からクレームが来ると困るということで、メーカーに返品希望する場合が多いのが現状です。
これは生産側には深刻な問題です。
チーズや加工肉製品は、やはりその製造・消費の歴史が深い国と、そうでない国とで認識や扱いが違うため仕方ないとは思いますが、もう2014年、やっぱりもう少し日本人もフレキシブルになってほしいなと思うマイチーナです。
私は美味しいハムやチーズなどそのままイタリアの美味を安心価格で日本に届けたいと思って日々仕事をしています。
でも、まだまだ認識や感覚の差はたくさんあります。
そういう誤認を減らすよ努力も、インポーターやメーカー、それに携わる人達の仕事なんですよね!
このブログでも、しつこく!書いていきますので、興味のある方はお付き合いよろしくお願いします。
でも、法律や認識・スタンダードの距離が縮まるまでは、皆さんイタリアに食べに来てください。笑
今日は、ちょっとオタク目線のマイチーナブログでした。
そうそう、メインにミラノ風カツレツも食べたのですが、写真忘れました・・・。
よく行くお店なので、次回は必ずアップします!!
ここまでお付き合いいただき、ありがとう。
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